一般社団法人 日本美容外科学会理事長
門松 香一
昭和大学医学部形成外科学講座
この度、日本美容外科学会(JSAPS)の新理事長に就任いたしました門松香一でございます。まずは、このような重要な役職をお引き受けするにあたり、身の引き締まる思いであります。
日本美容外科学会(JSAPS)は、あと3年で発足50周年を迎えます。長年にわたり、美容外科は最先端の技術を取り入れつつ、医師としての倫理観や安全性を最優先に考慮した診療を行ってまいりました。当学会は、形成外科を基本診療科とし、日本専門医機構が定める基準に基づいた専門医の育成を行うことを前提としております。この枠組みにより、専門医は美容診療に必要な基本的技術や知識を確実に習得し、患者の皆様に信頼される医療を提供してきました。
しかし、昨今、美容治療をめぐるトラブルが年々増加している現実に直面しています。これに対し、形成外科のサブスペシャリティーとしての美容外科専門医の認定制度を確立し、より高い水準の医療提供を目指すことが急務であると認識しています。また、学会や講演会の場において個人情報の流出を防ぐための対策も、今後の重要な課題です。
私の任期中にこれらの課題をどれだけ解決できるかは未知数ではありますが、粉骨砕身の覚悟で、皆様と共にこの道を切り拓いてまいりたいと考えております。全ての患者様に安全で安心な美容医療を提供するため、引き続き尽力してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。